『リューネ式ビオトープ』

 僕は徳島・鳴門に住んでいるほのぼの犬、チャチャです。のどかな風景の中を散歩するのが日課です。リューネの森に住む友達犬・リュウタから面白い手紙が届きました。

  お元気ですか、チャチャさん。僕が最近エコに目覚めた話は、この前しましたよね。食料を輸送するときにでる二酸化炭素の量をフードマイレージって言うんだけど家庭菜園だったら、それがゼロになるよ、という話をしました。でも、僕は最近、もっとすごいことに気が付きました。
 メイン通りの街路樹はキラキラと木洩れ日をつくり、木の下では季節の花が咲き乱れていたのは、チャチャさんもご存知でしょ。 それぞれの家庭ではガーデニングや菜園を楽しんでいるし・・・でも、それだけじゃないんです。

 リューネの森は、日当たりの良いひな壇になっているから、道路と家の建つ場所には段差ができるんです。その少しのスペースにもさまざまな植物がびっしりと植えられています。

  団地内には、歩く人のためだけの小道や坂道があるんだけど、その両脇にも、自生しているみたいな珍しい花が鮮やかに咲いています。ふと角を曲がった瞬間、どこかの森に迷い込んだみたいな錯覚をする時があります。

 永い月日の間に、人が植えた植物と自然に生えた植物が共存して、昆虫や鳥たちの憩いの場所を作っています。それはまるで街全体が大きなビオトープ(生物生息空間)になっているみたいです。あ、ちなみにビオトープの語源は「bio(命)+topos(場所)」なんだって。『命の場所』、なんて素敵な言葉なんだろうって僕は感激しています。